
~気にしてないけど大きな存在~
お部屋の中で一番広い面積を占めているのは、そう、壁紙(クロス)です。
でもお客様とお話ししていると、「いまの家の壁紙、どんなだったかな?」と、パッと思い出せない方も多いんです。
それだけ、普段は気にせず過ごしている“空気のような存在”なのかもしれません。
「あとで変えればいい」は意外と難しい
最近は賃貸やDIY向けに「貼って剥がせる壁紙」も増えていますが、実際には家具の配置や面積の広さから、あとから貼り替えるのはなかなか大変ではないでしょうか。
だからこそ、選べるタイミングでしっかり考えておくことが大切です。
白い壁紙も実は奥深い
ベースとなる壁紙は、国内メーカーの量産品クロスから選ぶのが一般的です。よく選ばれる「白」といっても、オフホワイト、グレイッシュなホワイト、ベージュ寄りの色など、そのニュアンスはさまざま。
床材や建具との相性、目指すスタイルによって、“ちょうどいい白”は人それぞれなんです。
質感・機能・施工性も選ぶポイント
壁紙の質感は、大きく分けて「石目調」と「織物調」があります。
モダンでシャープな印象にしたいなら石目調、やわらかく落ち着いた空間にしたいなら織物調が私のおすすめです。
また、機能性や施工性も見逃せません。
・汚れがつきやすい場所には、拭き取りやすい機能性クロスを。
・お子さまやペットがいらっしゃるなら、傷が目立ちづらい質感のものを。
さらに、施工性にも注意が必要です。
薄手の壁紙は下地の凹凸を拾いやすく、施工もしにくいため、特に広い面積にはあまりおすすめできません。
サンプルを取り寄せて、数日置いて反ってしまうものは出来れば避けたいところです。
ワクワクのアクセントクロス!
ベースクロスが決まったら、ぜひ取り入れていただきたいのがアクセントクロス。
お部屋の一面だけ、お好きな色やパターンを加えると、ぐっとイメージが変わります。
私は、仕事の中で、このアクセントクロス選びが最も好き!と言っていいくらい、ワクワクしながらご提案しています。
ご自身で選ばれる場合、サンプルを取り寄せたら、マスキングテープで壁に貼り、少し離れた場所から見ることをお勧めします。
また、可能であれば、実際のお部屋に近い、陽当たり・照明の下で。さらに時間を変えて見てください。
面積が広くなると、実際よりもワントーン明るく感じられることも多いです。ぜひ意識してみてくださいね。
迷ったら、プロと一緒に考えて
壁紙は、空間の印象を大きく左右する大切なインテリアの要素です。
「なんとなく」で選んでしまう前に、理想の暮らし方や空間の雰囲気に合わせた選び方を。
迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。
ご希望や生活スタイルに合わせて、最適なご提案をさせていただきます。