ここ数日、私の住む横浜はくもり空が続きました。
そんな日は、昼間でも照明をつけないと、なんだか薄暗く感じます。
照明は、暮らしの中で欠かせない存在ですね。
今日は、そんな「照明」について、少しお話ししてみたいと思います。

お客様とお話していると、
「こんな照明をつけたいんです」と、SNSなどで見つけた素敵な照明の写真を見せてくださることがあります。
同じもの、または似たようなものを探してみましょう、という流れになるのですが、
その際にいくつかの“落とし穴”に気づくことがあります。

たとえば……
 〇照明器具のサイズが、お部屋の広さに合っていない
 →これは「撮影マジック」の罠かもしれません。
 写真ではとてもゴージャスに見えても、実際には意外と小ぶりで広い空間には合わなかったりします。
 特に海外のインテリアサイトではサイズ感がつかみにくいことも。

 〇明るさが、お部屋の用途に対して足りていない
 →とても素敵なデザインでも、「光源が40W相当のランプ1灯だけ」という場合もあります。

最近では、ダウンライト(天井埋め込み型の照明)だけで構成されたお部屋も増えていますが、
まだまだ「1室1灯」で暮らしている方も多いのが現状です。
その場合、その1灯でお部屋全体をきちんと照らせることが大前提になります。
ですから、照明器具を選ぶときは、デザインの美しさだけでなく、明るさの確保も必ず意識しておきたいところです。

たとえば、6畳のお部屋にLEDシーリングライトをつけるとしたら、
2700~3700ルーメン(lm)が適正とされています。(※出典:日本照明工業会)
国内大手の照明メーカーから発売されているものは、適した畳数表記があり選びやすいです。

ただ、明るさの感じ方には、意外と大きな個人差があります。
年齢、育った家の照明環境なども大きく影響するように思います。
また、読書や作業などには手元をしっかり照らす明るさが必要ですが、くつろぎたいリビングや寝室で、
ずっと蛍光灯のような明るさでは、ちょっと疲れてしまうかもしれません。

暮らしのシーンに合わせて、明るさを足したり引いたりできると、
お部屋の居心地はぐっとよくなります。
目にも心にもやさしいあかりを選びたいですね。
調光(明るさ調整)機能や、調色(光の色味の調整)機能がついた照明器具を選ぶのもおすすめです。

照明のこと、まだまだお伝えしたいことは山ほどあるのですが……
また折を見て、続きを書いてみたいと思います。

少しでも「なるほど」と思っていただけたら嬉しいです。